日々、アオハル

羽森さんの姿が見えた時、幻覚なんじゃないかと本気で思った。羽森さんに会いたいという気持ちが強すぎて、とうとうおかしくなってしまったのかと。


だけど幻覚でも妄想でも都合のいい夢でもなく、羽森さんは俺の応援をしに来たと言ってくれた。


――今日は柊くんのことを、100%の気持ちで応援するね 


羽森さんの言葉と控えめな笑顔に胸が苦しくなった。本当に彼女のことが好きだと、心の底から思った。


''羽森さんに応援してほしい''


羽森さんに一目惚れしたあの日から、密かに抱いていた願い。ライバル校のマネージャーという立場の羽森さんに応援してもらえるなんて無謀だと分かっていながらも、ずっと夢に見てきた。


それを羽森さんが叶えてくれた。


嬉しさや喜びはキャパオーバーし、羽森さんへの気持ちが溢れた。その結果、あの場で伝えるつもりのなかった言葉を口にしてしまった。


あんなのもう、半分告ったようなもんだろ。まじで恥ずかしすぎる。


好きが限界を超えてしまった。



「おい。にやけてんじゃねーよ。うぜえな」


スマホ画面を見ながら意識を飛ばしていた俺の元に、黒津がずかずかと歩いてくる。目の前で立ち止まった黒津は、同じ目線の高さで俺をじっと見た。
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