尚美~最後のレディース
英二が言う様に、90年代以降の暴走族は、どこのチームにも当たり前の様に、ケツ持ちと呼ばれる背後で後ろ盾をする大人の組織が付いていた為、
チーム内での喧嘩やヤキ入れはあっても、他のチームの人間と喧嘩なんて事は、実際はまず有り得ない話だった。
そんな事をしてどこかのチームが別のチームを潰す様な事をすれば、背後の人間のシノギにも関わる恐れがある大問題となる為、
暴走族やレディース同士の喧嘩なんて、実際はほとんど無いのが現状だった。
「どうでもいいけどあんたらさ、
あのムカつく女達と仲良くしたら、ウチら友達やめるからね」
「今までお世話になりました」
英二は真弓に即答で頭を下げた。
「最悪…
地元の女じゃなく南部の女を取りやがった」
「…冗談だって。
尚美にヤキモチ妬かせてみただけだっつの」
「いや、妬かねえし」