尚美~最後のレディース
店を出て歩き出すと、真弓は封筒から出したステッカーを見つめ、溜め息を漏らしながらトボトボと歩いていた。
「…はあ」
「……。」
私が先輩らに何も言わなかった理由は、言うまでもなく、真弓の為。
私はこういう理不尽な要求や、下の人間を道具扱いする様な事は大嫌いだった為、
真弓が居なければ、私は間違いなくステッカーを突き返していた。
「…解体の仕事、
2.3日、出させてもらうか?」
そう聞くと、真弓は首を横に振った。
「2.3日だけって訳にいかないよ」
「じゃあ3ヶ月位。
どうせ単車だって買うんだし、今から日払いの仕事探しても、すぐに働けるとは限らないし」
「絶対ムリ…
3ヶ月もやったらマッチョになっちまう…」
「じゃあ、どうすんの」
「どうしましょう」
「……。」