華の咲きかた
「ねえ美咲、いつの間にかサンタクロースいっぱい居るね。
私も着てくれば良かった」
出発する瞬間に慌てて着替えた人や、コートの中に着込んでいた人も数人居て、
兄貴や真也さん達だけが浮く事は無かった。
「そういや去年見に行った時も、いっぱい居たもんな、
なんかダボダボしてて運転しずらそう…」
「あはは。
あったかそうじゃん」
いつもは私の真後ろに在るFXのヘッドライトが、今日はバブのバックミラーに映らない。
「……。」
京介は、私から少し離れた斜め後ろの辺りを走っていた。