華の咲きかた
脇道に入り、
マドカさんのアパートまで付いて来てくれた別のチームの男と京介は、そのままホーンを二回鳴らして帰っていった。
私達は単車をアパートの裏に隠しシートを被せ、
マドカさんの部屋に入ろうと玄関へ向かった。
「あー、また頭にバラ刺してるしこいつ」
私の頭に触ろうとした綾の手が、ピタリと止まった。
「…美咲。
なんで…泣いてるの」
「……え」
綾に言われて初めて自分が泣いている事に気づき、
前を歩いていた先輩達が立ち止まって振り返った。
「美咲…?」
綾が心配そうに呼びかけると、マドカさんは私の背中に手をやった。
「さーてと、
クリスマス会でもやるかー。
今日はとことん飲も」