華の咲きかた
あからさまにスピードを上げる訳にもいかず、
私は少し長い直線を、京介としばらく無言で走った。
「俺さ、明日プレゼントあげるよ、優香に」
「…え?…あ、うん。喜ぶと思うよ」
「…ポニーテール寒い?」
「うん、寒いよ。
けっこう変わるもんだね」
バブの左のバックミラーを覗き込み、顔にかかった髪を耳にかけ直していると、
京介の手が私の頭に伸びてきて、
あの時と同じ様、ポニーテールの結び目に、
バラを一本、刺された。
「メリー、クリスマス」
今日、初めて、
京介と目を合わせた。
「…あんたねえ‥
優香にちゃんとプレゼント渡せば、私にもあげていいってその考え、
どっから出てくるの?」
「あははは」