華の咲きかた
優香に危ない事をさせるのも嫌だし、できれば普通に高校生になってもらいたかった私は、
来た道を戻りながら、優香に説得を試みた。
「あのさ優香…
ハッキリ言って悪いけど、
あんた族とかやるタイプじゃないって…
似合わないからやめなよ」
「もう…決めた事ですから」
「……。」
雪解け水が溜まった水溜まりを軽く飛び越え、足場の悪い所を避けながら歩く優香の手を引いた。
「…そんなに、
京介と一緒に居たいの?」
「同じ景色が見たいんです。
バイクが好きだったり、
走りたいって気持ちが無いと、ダメですか…?」
ダメなんて言えない。
私がチームに入った動機は優香と同じで、
バイクが好きというよりも、
マドカさんと一緒の景色が見たかったから。
「ダメじゃないけど…さ…」
優香を諦めさせる言い訳がどうしても、
思いつかなかった。