華の咲きかた
神社へ着き、参道に伸びる20段程の階段を登り終え神前で鈴を鳴らしていると、
優香が私に聞いた。
「先輩、なにお願いするんですか?」
「あはは、それってさ、
言ったらご利益無くなるんじゃなかった?」
そう言いながらも私は、
手を合わせると、声に出して大声で言った。
「優香がどこでもいいから高校に行けます様に」
数秒後、振り返ると、
優香はクスクス笑っていて意外な事を口にした。
「一生に一度だけ、
先輩に反抗しちゃいます」
「反抗?」
「はい。
私、高校へは行きません。
先輩のチームに入ります」
こんなに振袖が似合う子がレディースをやるなんて、ミスマッチもいいところ。
考えてもいなかった事を口走る優香に、私は目を丸くして驚いた。
「……は?」