90'sシリーズ/外伝






ここでの存在意義を考えた。

彼らにとって私は無益。それどころか、女という性別のせいで無駄なリスクを背負わせている。


ならどうして、私は生きている。






「アンチェインド・メロディーか、良い選曲だぜエレナ。酒が旨くなる」


『……知らない。適当に入れただけ』







その答えは簡単。

生きれる場所だから生きているだけ。








「ブラッド、明日からしばらく交代で誰か一人はここに必ず残せ。エレナを守る奴が必要だ」


「ああ。お前は忙しいから、俺とイアンが交代で見張る」


「頼むぜ」


『……。』







けど、大事な奴らに負担をかけてまで、ただ生き延ばすだけの命に、どんな意味があるのだろう。







「チッ、マジかよ…サビで針飛びしやがった」


「スタンドバイミー流すなよ。俺も飽きた」







神のみぞ知る答え。

他人よりも不幸な始まりのシナリオに、もし何も意味を成さないゴールが待っていたとしたら。


そう考えると、気分が憂うつになる。









『…ウォーレン、今日って何曜日だっけ』


「月曜でしょ」




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