90'sシリーズ/外伝
その後、イアンとウォーレンが銃の手入れを始め、マックスはウイスキーの瓶を手にレコードをかけに立ち上がった。
『ねえブラッド、何か欲しい物ある?』
「は?欲しい物?」
『盗ってくるよ、なんでも』
私に出来る事なんて、たかが知れてるが、それでも何かしていなきゃ、ストレスに押し潰される気がした。
「別にねえよ。それにお前、マックスにここを出るなって言われただろ」
『夜なら平気でしょ』
「コヨーテは夜行性だぜ、大人しくしてな」
『……』
フロントだった部屋に、音割れしたスタンドバイミーが流れ始め、マックスがこちらへ戻って来ると同時に私は乱暴に立ち上がり、曲を停止した。
「なにするんだよ、エレナ」
『この曲飽きた!』
私はそう言って、他のレコードに差し替えた。
「…なに怒ってんだ、エレナの奴」
「お外で遊びたいんだと」