北帝連―Taiju×shinobu編
「俺らで2本買うとして、残り誰に売んの?」
二人羽織状態でフザける俺たちに、マッチャンが聞いてきた。
「後輩共にはステッカー売ったばっかだし、忍らに聞いてみる?」
「そだな」「‥‥‥」
俺と同様、学校に来なくなった忍や雅紀らも、こっちとは別グループの不良みたいな感じになっていた。
「もしもーし、忍くんですか~。
あ・た・し・。5000円ちょうだいっ。
‥‥‥切られた」
「ギャハハハッ!忍キツッ」
こいつらは俺と違い、忍や雅紀と小学校も同じだった為、会えば普通に話す程度に仲は良い。
なのでこの半年、こいつらが忍たちと会う用事がある時などは、適当な理由を付けてあいつらを避けてきた。
「切んなよ忍ちゃーん。
あのさぁ、今週中にドカン4本サバかなきゃならなくてさあ、協力してほしいんよ~‥‥」
それでも、同じ地元という事もあり何度か顔を合わせる機会はあったが、言葉は何一つ交わせていないのが現状だった。
「ラッキー。買ってくれるって、忍ちゃん」
「あいつ変形持ってなかった?」
「雅紀が履くって。忍ちゃんは良い奴だから半分出すらしい」
「ふうん」
あの事は思い出したくないし、詮索されるのも面倒だから、俺はこういう時、会話に交ざらない様にしていた。
「‥‥‥」