北帝連―Taiju×shinobu編





多分、俺の中で踏ん切りがついたのは、この瞬間だったと思う。








「‥‥どうしたん、大樹」


「‥‥‥‥」







西岡忍がタバコを吸う姿なんて、見たくなかった。







「‥吸う?」


「‥‥‥」









忍の中で、野球はもう終わったんだ。








「ゲホッ、ゲホッ‥」



「ハイライトキツかったか?」



「‥‥‥」









それなら、何も考えず俺も終わっていいはず。









「‥キチーよ‥‥」



「ハハッ、慣れると軽いのより旨いぞ」



「‥‥‥」










明日の朝になれば、もしかしたら忍のケガが治っていて、リハビリを付き合ってくれと言われるかも知れない。




明後日の朝になれば、忍の気が変わって一緒に部活に出ねえかと言ってくるかも知れない。




だから多分、タバコだけは吸えなかったんだ。










「‥そうじゃ‥ねえよ‥‥」


「‥‥‥‥」












だけどもう、そんな都合の良い奇跡が歩いて来てくれるなんて、夢を見るのはやめにする――













「‥何もかも、キツいんだよ‥‥忍‥‥」



「‥‥‥。」








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