北帝連―Taiju×shinobu編
その日の夕方。
バイト中、見慣れない二人乗りの族車が入って来て、俺は接客に駈け寄った。
「いらっしゃいませー」
「満タ~ン」
「はい」
単車のサイドカバーに貼られたステッカーから察するに、地元が少し離れた紅というチームの人間らしい。
「そういや聞いたかよ、連盟の話」
「おう、聞いた聞いた。
なに考えてんだろな、牧村さん」
(‥‥‥‥)
二人の話題が牧村さんの話しだった為、俺は給油をしながら聞き耳を立てた。
「しぶってんのは辻霧だけで、他のチームはほぼ全決まりらしいぜ」
「そりゃそうだろ。
あれって要は、軍門に下れば守ってやるけど、入らねえなら潰すぞって脅しみてえなもんだし」
「辻霧ピンチじゃん。
昔から北帝連といがみ合ってるし、実質傘下みたいな決断取るわけねえよな」
「潰れりゃいいんだよ、あんな狂犬みたいなチーム」
(‥‥‥)