御曹司たちの溺愛レベル上昇中



そんな得意じゃないけど……触ればなんとかなる精神で頑張ろ。


笛がなるまでわたしたちのチームはポジションにつき、各々指の体操をしている。


わたしは左後ろのスタート。



──前やだなぁ……。


ブロックとか出来ないし、トスとか明らかに無理。


「負けんなよ、小柳」

「え、ああ……がんばります」


線審係の颯くんが横に居たの気付かなかった。


上げたり下げたりして旗で遊んでる颯くんは、一人楽しそうだ。


「主審の次に線審ベスポジじゃね?」

「それで線審引き受けたの?」

「お前出てるからな」

「え?」


「お……お前のどんくさいとこ間近で見てやろっかなぁ……って!思っただけだし!」



旗で顔を隠す颯くん。

照れたのね。分かった分かった。


「それでは試合をはじめまーす」


笛が吹かれ、

バレー部の生徒の合図で試合が始まった。


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