御曹司たちの溺愛レベル上昇中


「病院行ったんでしょ?どうだったんです?」

「捻挫だよ、捻挫。重症の方のな」

「重症って、どれくらいで治るんですか?」

「三週間くらいって言われちゃった」

「言われちゃったって……」


響くんは、笑うわたしの足を痛々しそうに見つめる。

大丈夫だよ、と口にしようと思った時、勝手口の方から雪さんが……



「響っ……早すぎ、るよ……俺、ついていけな……はぁっ」


ふらふらしながらものすごい息を切らして入ってきて、そのまま床にへたりこんだ。


「お前雪兄と一緒だったの?」

「学校出てすぐの時はね。走ってたら、いつの間に居なくなって置いてきました」

「置いてきたんだ……雪さん、大丈夫ですか?」


肩で息をしている雪さんのそばに行きたいけど、今は簡単なことじゃなくて……同じ目線になるのがやっと。


「大丈夫……って、俺のことはどうでもいいんだっ。琉衣ちゃん大丈夫!?頭とか体とかッぜ、全部……!!」


つまずきながら四つん這いで来る雪さんに、颯くんが歩み寄って背中を擦った。


「雪兄焦りすぎだろ……頭は打ってねぇよ。響にも言ったけど、めちゃくちゃひどい捻挫」

「捻挫……折れたりしてないんだね。とりあえずよかった」

「本当。明日から夏休みっていうのだけは、不幸中の幸いかな。通いがなくなりますから」

「うん、ゆっくり休んで治すよ」


捻挫したところを擦りながらわたしは頷いた。

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