御曹司たちの溺愛レベル上昇中
「このままタクシーで、病院行くからな」
「あ、じゃあ先生今電話して──」
「もう呼んであるんで、俺らが下につく頃には着てると思うっす」
「あらっ、そうなのね。小鳥遊くん、準備が早いわぁ」
「ごめんね、颯くん」
「気にすんな」
ゆっくりとわたしに合わせて、颯くんが隣を歩いてくれる。
扉を開けて、わたしは先生にお礼を告げた。
「先生、ありがとうございました。失礼しま──」
「ねぇ、小柳さん」
「はい?」
何故か先生は、わたしたちににこにことした顔を向け、わたしと颯くんは顔を見合わせる。
「もしかして、彼氏っ?」
「えっ……ち、違います!」
「あら違うの?」
「違います!仲は悪くないですけどっお友達です!失礼します!」
捻挫してるのに、なんだか恥ずかしくて保健室を出るまでは気持ち少し早めに歩いた。
***
わたしと颯くんが並んでソファに座っていると、
玄関からバタバタと忙しない音がして、
「琉衣さん大丈夫っ!?」
勢いよく入ってきたのは響くんだった。
まっすぐにわたしのとこに走ってきて、足の状態を聞いてきた。