御曹司たちの溺愛レベル上昇中


「村田さん、お久しぶりです。僕、お茶いれてくるのでとりあえず座って下さい」

「ありがとうございます。響坊っちゃま」

「……む、村田さん、お久しぶり、です」

「ふふっ、雪坊っちゃま……なんだか雰囲気が明るくなられましたな」






──挨拶を済ませ、三人掛けのソファにわたしを挟んで颯くんと響くん、向かいに村田さんと雪さん。五人がソファに腰掛けたところで、改めて村田さんが急に訪れたのか、という話に。



「で?俺らが何もやらかしてないなら、何だよ」


やらかしてない事に安堵した颯くんは、さっきの焦りは綺麗さっぱりとしたみたい。


「琉衣さんのアパートのお片付けが終わり、夏休みに入ったとのことで、坊っちゃま方と琉衣さんの様子をと」


響くんが淹れた紅茶を口にする村田さん。

なんとも優雅だ……。


「なんだそういうことか。なら連絡してくれれば良かったのにな。そしたら旨いお菓子食えたかもだぜ?」

「確かに、そうですよね」

「はて……旨いお菓子とは?」

「琉衣ちゃんのクッキー美味しかったんです」



ああ、と村田さんは穏やかに見つめてくる。


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