御曹司たちの溺愛レベル上昇中
あ──
本当なら最初から、わたしの足のことに気づいて聞いてもおかしくないのに、村田さんは聞かずに察してくれてたんだ……。
「長い移動には車椅子をお使いくださ──」
「俺が押す!」
「僕が押します」
「お、俺もっ……」
はい!と挙手する颯くんと響くん。
それに、少し遅れながら小さく手を挙げた雪さん。
「はいはいっ、坊っちゃま方にお任せ致しますよ。しっかりとエスコートして下さい」
「おう!……で、別荘までは新幹線か?」
「ヒトゴミ……」
雪さん苦手そうだもんね……わたしも人のこと言えないかもだけど。
「……そうですねぇ」
「雪兄さんと琉衣さんの安全面を考えて、リムジンじゃだめなんですか?移動時間はかかりますけど」
考える村田さんに、響くんは提案をしてくれた。
けど──
リムジン!?
別荘に引き続き、驚くことばかりだ。
「なるほど……そうしましょうか」
「おう決まりだな」
「あのっ、り……リムジンって、あのリムジン……ですか?長い?」
「……小柳の思ってるリムジンとは違うけどな?多分」
え?どういうこと?
あの長ーい車じゃないの?