御曹司たちの溺愛レベル上昇中



リムジンの情報がさっぱりなわたしに、響くんが説明してくれる。



「テレビや漫画のようなのではなくて、ショートリムジン。短かめのリムジンですね」

「ショート……」



短め、そういう物もあるんだ。

初めて聞いた。


別荘もリムジンも……ほんと凄いなぁ。


「ではわたくしは別荘とリムジン、諸々の手配をしておきますね。ですが……その前に夏休みの課題を終わらせておくこと」


「はぁ!?」

「わかりました」

「う、頑張ります」


「これは……琉衣さんも、例外ではありませんよ?」

「は、はい!やっておきます」


村田さんの言葉に背筋が伸び、わたしも何度も頷けば、村田さんは満足そうに笑みを浮かべた。


「よろしい。……それではわたくしはおいとま致しますね」

「えっ、もう帰ってしまうんですか?」


立ち上がる村田さんに、わたしもフラフラと立とうとすれば、響くんと颯くんが支えてくれる。


「アパートの最終チェックと……抜き打ちで坊っちゃま方の様子をと思ったものですから」


「そんなの聞いてねぇぞ」

「抜き打ちってそういう意味でしょ。……ほんと颯くん馬鹿すぎ」

「聞こえてっからな」
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