御曹司たちの溺愛レベル上昇中
同じようなやり取りに何度も笑みを見せる村田さん。
今度はいつ会えるのかわからない。
だから、今のうちに──
「琉衣さん、後の事は村田にお任せ下さいな」
「はい……」
わたしが口を開いたので察したのか、村田さんはそっとわたしの肩に手を置いた。
「坊っちゃま方のこと、宜しくお願いいたしますね」
控えめに頷けば、村田さんはわたしの頭を撫でると、ドアを開ける。
バタバタと、村田さんの見送りをしようと三人が追うのを、さらに後ろからわたしは見守った。
本当は玄関まで行きたかったけど、四人同時に手で制された。
共有ルーム前にとどまり、村田さんに一礼する。
「それでは失礼します」
「気を付けろよ」
「また来てくださいね」
「お気をつけて」
「はい、では」
玄関のドアが閉まるまで、村田さんは笑顔だった。
施錠して、颯くんたちがこちらに戻ってくる。
「いやぁ、村田が来たのには驚いたけど別荘楽しみだな」
「俺も、楽しみ」
「久しぶりですからね。……あ、琉衣さん琉衣さん」
「ん?」
響くんが小走りにわたしのもとへ来ると、そっと耳打ちの動作に入るから、わたしも何かと耳を傾ければ……
「水着、持ってますか?」
「水着?学校の──」
「ダメです。買いましょうね」
と。
え──?買うの?