御曹司たちの溺愛レベル上昇中
「足は大丈夫?」
「はい、大丈夫です。マットも用意してもらったみたいで……」
「あ、だから今日マットだらけなんだ」
やっぱり、いつもこんな敷き詰めてないだろうと思った。
雪さんや颯くんに言わず、単独で決めたんだ響くん。相談したのかなって思ったけど違うみたい。
「で、雪兄さんたちのおかげで浮き輪もボールも用意出来ましたし、琉衣さんも準備運動……タオルしてたら準備出来ませんよね」
にこっ、と響くんはタオルを渡して欲しいと手を出してくる。しかも笑顔で。
「え、出来るできる」
あぁ、またさっきと同じように口が尖った。
でも可愛いんだよね。
本人に言うと拗ねたりしそうだから、思うだけで終わらせておく。
「せめてお披露目だけでもいいじゃないですか……雪兄さんも見たいよね」
「え」
……多分振りだけど。
シュンとしながら話を雪さんに振った響くん。
「見たい、よね……?」
「え、あ……うん。み、見たい、かも」
響くんの圧に押され、すぐ負けてしまった雪さん。