御曹司たちの溺愛レベル上昇中
「雪兄、なんか言ったー?あれ、なんかこれ閉まんねぇ。ガタガタしてんぞ?」
やっと倉庫から出てきた颯くんは、戸をしめるのに苦労してる様子で。
「颯くん!琉衣さん着替え終わったってば。早く戻ってきてくださいよ」
「やっと閉まった!……なんだって?」
ボールを拾い、颯くんがこちらを見た瞬間……
よそ見していたせいでタオルが剥ぎ取られてしまった。
──!?
「……っ!?お、おっ……おわっ!?」
バシャーン──!!
驚いたせいで足がもつれた颯くんが、そのままプールに落ち、大きな水しぶきがあがった。
「颯くん!?」
ボールも宙を舞い、水の上に落ちる。
しかも颯くんは水の中でジタバタとし、なかなかあがってこない。
「……もがくほど深くないんですけどね。完全に照れてるだけでしょう……あっ、もう」
タオルを剥ぎ取った響くんの隙を狙って、わたしはタオルを取り返す。
その間、ようやく顔を出した颯くんがこちらに泳いできた。
「ぷはっ!!あぁ……死ぬかと思った……」
「颯っ……大丈夫?」