御曹司たちの溺愛レベル上昇中
「颯くん、何驚いてるんです?聞いてたでしょう。村田さんから」
「だから何を!」
しゃがんだままの小鳥遊くんに、茶髪の男の子は呆れた様子で、ため息をついた。
「……新しく引っ越してくる人がいるから、仲良くお願いしますって。村田さんのことだから、言い忘れとかあり得ないと思いますけど?」
「俺はそんな話聞いてな……」
……あれ、小鳥遊くんがフリーズした。
「あの時かぁ……!」
思い出したようで、より頭を抱えてしまった。
一瞬心配になったけど、村田さんちゃんと伝えてくれていたんだ。
だよね、村田さんだもの。
「どうせまた軽く流したんでしょう」
「うっ」
あぁ、図星。
小鳥遊くんが若干落ち込みモードなのか、全然回復する気配がない。
どうしたものか、そう思っていると茶髪の男の子がわたしに向いた。
「村田さんから貴女も聞いてると思いますが、一応礼儀なので……僕は小鳥遊 響、高一です。字だけだと、ひびきって呼ばれるんですが、きょうなので」
よろしくお願いします、と。
「……小鳥遊?」
同じ苗字に、首を傾げたわたし。それを見て響くんは眉を寄せた。
「村田さんからどんな説明されたんです?」
「えっと」