御曹司たちの溺愛レベル上昇中
──『あ、そうそう!ぼっ……っお三方ともお嬢さんの通われている学校の子達でございます』
わたしは村田さんとの会話を思い出し、響くんに話した。
「え?それだけ、ですか?」
「それだけ……です」
一瞬きょとんとしてから、はあぁ──と片手で頭を抱え、盛大にため息をつく響くん。
「あ、あの……」
「村田さん、手抜きしたな。……というより聞かない貴女も貴女ですけど」
ぼそっと響くんが呟いた。
ばっちり聞こえてるけど。
「仕方ないな。僕が説明しますからこっちに」
ソファに座るよう促され、わたしと響くんはソファに座った。
落としたままのマフィンをそのままよけるように。
ちなみに小鳥遊くんは落ち込みモード継続中だ。
「この家には小鳥遊グループの……まぁぞくに言う、御曹司の僕たちが住んでいます。小鳥遊グループっていう名前くらいは聞いたことあるでしょう?」
小鳥遊グループ──世界的に有名な大企業グループ。
一応貧乏だけど、それくらいは知ってる。というより、村田さんからもらった名刺は小鳥遊グループと書いてあったし……。
だからわたしは響くんに頷いて見せた。