御曹司たちの溺愛レベル上昇中
「おまっ!俺の責任にするつもりか!?言っとくが響の方から"それ、ずるくないですか"って言ったんだからな!」
「先に立ち上がったの颯くんですから!」
「俺の方が遅いわ!だいたいな──」
もうほんと聞きなれたやりとり。
その間に、雪さんはクスクスと笑いながら立ち上がり見ていた楽譜を、近くの机にに置いてある大きな箱の中にいれた。
「はい、どうぞ」
そして、立ち上がるのに手を貸してくれる雪さんに甘え、わたしも立ち上がり楽譜を入れた箱を覗き込んだ。
「わぁ……すごい量ですね」
「全部楽譜だよ。バラバラだけど。だからくじ引きみたいにして引いたのを見てたんだ」
「なるほど」
面白い選び方。
「……っておい!聞けよ!」
もめる颯くんと響くんを背に、四人揃ってリビングへと戻った。
すぐに、雪さんはキッチンから自分とわたしにお茶を持ってきてくれて、それを受け取る。
雪さんと響くんがわたしを挟むよう大きなL字ソファに座り、一人ソファに寝そべる颯くん。
「……改めて言うけど、雪兄さんだけ二人きりのシチュエーションとかずるくないですか?勿論、雪兄さんのことだから?下心とか無いのは理解してますけど」