御曹司たちの溺愛レベル上昇中
「そう?俺はもう少し琉衣ちゃんと二人でも良かったな。……ね、琉衣ちゃん」
「え、えっと……」
これまた珍しいことを雪さんは言うから、返答に困っちゃう。
「分かった!なら夜は僕と二人きりで過ごそうよ。琉衣さん。いいでしょ?」
可愛らしい顔で、わたしの顔を覗き込む響くんだけど……
「なんで夜なの?」
「え、そこ気になります?」
不敵な笑みを浮かべ、わたしの方へ前のめりになってくるから、雪さんの方へ身を引く。
だけどすぐ、寝そべっていた颯くんは響くんの頭をわしづかみにした。
「気になります?じゃない。俺は許さねぇぞ!雪兄は百歩譲る!けど!な!」
「颯くんになんの権利があって、許さないって僕に言うんですか。ただちょーっぴり仲良しの同級生ってだけでしょ?……その立場から何も進展してないくせに」
「う"っ……」
ぼそっと言われた響くんの言葉に、颯くんはもう片方の手で胸を押さえた。
……何を言ったのか、こんな近くにいたのに聞き取れなかったけど。
響くんが一枚ウワテなのは、普段もそうだから雪さんも気にとめてない様子だし、わたしも何も言わない。