御曹司たちの溺愛レベル上昇中
痛い離して、と颯くん手を払いのけると、響くんは再度わたしに同じ質問をした。
「ねぇ、夜は二人で……ダメ?」
弟要素を発揮し、響くんはわたしの手を握る。
「……うわっ、なんか今ゾッとした。響が悪いこと考えてる。俺、反対。なんかやだから反対」
「雪兄さんまで僕の邪魔を……」
「邪魔……?」
意味が分かっていないのか、雪さんは首を傾げる。
「そうだ雪兄!いけいけ雪兄!」
そんな雪さんを拳を上げ応援し始めた颯くんに、響くんは嫌な顔をした。
「うるさいな。いいよもう、僕が勝手に琉衣さん持っていきますから」
──持っていくとは……。
でもまたこの流れが続くのはちょっとなぁ。
「あの、わたし一つお願いがあって……」
「なんだよ」
「なんでしょう」
「どうしたの?」
威嚇モードだった二人に穏やかな一人。
小鳥遊家御曹司たちの目が一気にわたしに向いた。
「あ、雨のせいで部屋暗くなってきたし、電気をつけてもらえたらな、と……」