御曹司たちの溺愛レベル上昇中



"中等部からは一般的な学校に──"


響くんの言葉が頭に過る。


中一の時同じクラスになった小鳥遊くんは、特別御曹司オーラのようなものはなかったし、

クラスの男子が小鳥遊くんにからかい半分なんだろうけど、聞いていたことがあった──


『なぁ小鳥遊!お前あの有名なとこのお坊っちゃんだったりすんの?』

『はぁ……?小鳥遊って苗字だけで決めんなよ。そんなことあるわないだろ』

『だよなー!』


あの時は軽くあしらっていたし、周りもそんなわけないかー、と。小鳥遊って名字の人は他にもいるんだし、違うんだってわたしも思ってたひとり。



……でも違った。


わたし、約五年……天と地ほどの差がある小鳥遊くんと、仲良くできていたんだ。

わたしが貧乏と知りながらも、一度もそこを茶化したりしなかったのはお父様の教えがあったから……。
もちろん、小鳥遊くん自身の性格の良さも含まれるだろうけど。



大企業の──【御曹司】。

< 20 / 250 >

この作品をシェア

pagetop