御曹司たちの溺愛レベル上昇中

すると、ぷちんっと一輪の小さな花を雪さんは手に取る。


「はい。見るのもいいけど、押し花とかで残すのも俺はありだと思うから。これはプレゼント」

「……いいんですか?」

「うん、琉衣ちゃんなら大事にしてくれると俺は思うから、特別」


特別……か。


「あの、雪さん……ひとつ聞いても?」

「ん?」

「……雪さんは、どうしてわたしを?」


好きになってくれたんですか?

とまでは恥ずかしくて言えなかった。

それでも汲み取ってくれたのか、雪さんはそうだなぁ、と呟き話し始めてくれる。


「俺、人見知りって言ったでしょ?だから……たまにしか会わない両親とかあまり話さない友達?みたいな人にも発揮しちゃう。……距離を置きがち、というか」


だから、わたしとも距離をもつために関わらないでって言ったんだろうな。あの時は。
今なら、雪さんのこと分かるから理解がいく。


「だから、ある程度の人は俺の人見知りを知って離れていく。ずかずか来られると余計距離置くから俺……。御曹司って分かってから周りすごいし」


だけど、と雪さんは薄く笑いわたしを覗き込む。
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