御曹司たちの溺愛レベル上昇中




「いやーめっちゃ美味かったなぁ。俺料理できるじゃんか」

「型抜きだけしかやってないでしょう。それで料理出来たとは言わないですよ。……まぁ、美味しかったですけど」


響くんも美味しいって言ってくれたし、無事に出来て良かったぁ……。

それと食事の最中、今後の流れとしてローテーションで週三の買い物に加え、朝と昼は各々好きに食べるシステムにしようと話し合った。


「明日お前だかんな?変なもん作るなよ?」
「僕の方が戦力にはなると自負してますから。ご心配なく」


ニヤニヤと響くんの肘をつついてる小鳥遊くんだが、淡々と言い返されてしまっている。


こう、言い合いみたいな展開になると響くんが一枚ウワテなのかな、って感じなくはない。


「あ、わたし洗い物するよ」

「いえ僕がやりますよ。役割的にそうでしょう」


すでにさげてある食器たち。

休憩もしたし、キッチンに行こうと立ち上がるも、響くんはすたすたと行ってしまった。


でも、いいのかな。

一応……というか、御曹司なわけで。やってもらうのは少し気が引ける。


「やっぱり、手伝っ――」

「大丈夫です。一人でやる方が気楽ですし、お気持ちだけで」

「そう?……じ、じゃあお願いするね」


──初日だし、初対面だしで、打ち解けるのは難しい。
食事をして、少し和んだ気もしたけど……道のりは長そう。
< 29 / 250 >

この作品をシェア

pagetop