御曹司たちの溺愛レベル上昇中
「こんな夜中に何してたんです?……ってお風呂?」
「うん、シャワー浴びて部屋に戻ろうとしたら誰かおりてきたから……静かにやり過ごすつもりが声出ちゃって。……顔を見せるしかないかな、と」
スマホを手にしている雪さんに、響くんはなるほど……と、納得した様子で目を伏せた。
「それで……自分の顔を暗闇の中で照らしたら、あの悲鳴が、ね」
「顔だけって怖いだろ普通!」
「うっ……だよね。君もごめんね。初対面の人にこんなめにあわせて」
立ってわたしに謝る雪さんに、わたしも慌て立ち上がり頭をさげた。
「わたしこそ、あんな驚いてごめんなさいっ」
「いや俺が悪いから」
「いえそんな……」
お互いに頭を下げ合っていると、
「はいはい、一旦ストップしましょ」
響くんが手を叩いて、場を制す。
「夜中なんで、とりあえず自己紹介くらいにして、寝ないとですよ?」
そるはごもっともだ。
わたしはずっと背中を擦ってくれた小鳥遊くんにお礼を言って階段をおりると雪さんと向き合う。