御曹司たちの溺愛レベル上昇中

雪さんのガーデニングは知ってるけど見たことはないから、これを機に花も倉庫も見れちゃう。


「脚立ってことは、この前の電気ですよね?」

「そうそう。電気だけ残しちゃったからね。それに夏休み近くなってきたから、その前に終わらせておきたくて」

「ああ、もう夏休みか。小柳、お前親んとことか行くの?」


空になった袋を畳ながらわたしに尋ねる小鳥遊くんに、響くんの視線もわたしに向く。


「いや、そんなお金ないかな。電話だけになると思う」


事実だけど、地味に悲しくなる。

本当は会って話したいけど、お母さんたちが来るにせよ、わたしが行くにせよ、どちらもお金がかかるから。

夏休み前に、アパートの件と今の現状を報告出来たらっていうのが目標かな。



「小鳥遊くんたちはどこか行くの?」

「行かねーよ。雪兄が中学二?の時までは旅行とかしたけど」



三人掛けのソファをひとりじめするようにして座る小鳥遊くん。
響くんとわたしも反対側のソファに腰かけると、裏庭から戻ってきた雪さんが手を拭いながら入ってきた。


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