御曹司たちの溺愛レベル上昇中
「う、うん。でも……」
「そうしろ」
わたしが頷くまで小鳥遊くんは譲らないって雰囲気を醸し出しているから、素直に頷くことにした。
前に言われたことは置いといて。
【一緒に登下校はしないこと】
「……わかった。そうするね」
「おう」
そして、無言で伸ばされた手は、わたしが持つ買い物袋を渡せって意味なんだろう。
そっと小鳥遊くんに渡せば、
「行くぞ」
「うん」
……ちょっと耳が赤かった。
それからすぐ先に買った物をしまってくれていた響くんにまじり、わたしと小鳥遊くんも袋から取り出していく。
「雪さんはまだ帰ってないの?」
「雪兄さんなら、裏庭でまた土だらけになってると思いますよ」
……裏庭で思い出した。
「あの、脚立ってここのお家にある?」
「きゃ?あー……どっかで村田が使ってんの見たことあったな」
「脚立ですか。僕も見たことある。んーと、確か……」
『裏庭の倉庫!』
同じタイミングで思い出した二人の声が重なった。
なんだよ……と小鳥遊くんと響くんは若干嫌がってるけど。
裏庭に倉庫あるんだ。