生徒会長に拾われて同居することになりました
……だから、お母さんを探すほかには選択肢がない。


「遠慮してるとかなんだったら今すぐその思考捨てろ。俺がいいって言ってんだから考えんな」


「でもご両親とかは……」


「父親は単身赴任してていない。母親はもとからいない」


「えっ」


親がシングル、というなかなかない共通点をみつけた。



「あーでも弟なら」


生徒会長が目を逸らしながら言った。



濁点付きの「え」という声が漏れた。


「アンタと一緒だよ」


「……なにが?」


少し身構えた。


「クラス」



瞬きを2回してから数秒。


「若月……悠斗(ゆうと)?え?悠斗!?」


驚きすぎて結構大きい声が出た。


若月悠希と、若月悠斗………

なんでこんなに名前似てるのに兄弟って気づかなかったんだろう。


私と同じクラス、一年七組の学級委員だった。



本当になんで気づかなかったんだろう。
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