最強術者であることを隠して自由に生きようと思っていましたが現最強術者の花嫁になり溺愛されるようになりました
「…その事件って男女生徒が殺された事件のこと?」
そう口に出せば、凪斗は驚くような表情をする。
「知っていたのか?」
「ええ。有咲から聞いたから。」
そう言えば、「そうか。」と言った後
舞花に様々な資料を見せた。
一枚の資料には、事件の詳細が書いてあるのと男子生徒一人と女子生徒一人の死体の写真が貼ってあり、どちらとも深く腹部を刺されている痕跡があり、生々しいあまり身震いをする舞花、視界に映らないよう必死になりながら事件の詳細を見てみる。

事件が起こったのは、数日前
クレナイ学園と同じく、術者を育成する学園
ヤエザクラ学園在学生の男子生徒と女子生徒二人が
ヤエザクラ学園の屋上で殺されていた。
二人は腹部を深く刺されたことによる失血死。
そして殺したのは人間がやった可能性が低いと書いてあった。
「凪斗、どうして殺した奴が人間じゃない可能性が低いの?」
「ああ、それか。俺はその事件現場に行った時
二人から怨みの力が溢れ出ていたからだ。
だから人間以外がやったと推測した。」
「人間以外がやった…
それって…」
人間以外なら妖の可能性もあるが、怨みの力があったということは何らかの恨みを持って自我のある悪霊だと
凪斗と同じく推測した舞花。
それを見て、凪斗は「そうだ。」どうして言い
「自我のある悪霊の可能性がある。そう俺も推測した。」
そう言って、舞花から資料を奪い取り
隣に置いておき舞花の方に視線を向けて
「…そしてその悪霊がまた、ヤエザクラ学園の生徒に危害を加える可能性がある。それを早急に止めたい。」
そう言って、まさかと思いたじろぐ舞花。
「だから舞花、協力してもらえないか?」
何となく予測してやはりその言葉が出てくるか。
今すぐにでも拒否してしまいそうだが、凪斗はそれを遮るように口を開き
「大丈夫だ。お前の力は絶対に頼りすぎたりはしない。
舞花が使いたい時に使ってしまえばいい。」
「…っ」
真剣な眼差しで見揃える凪斗に
嫌だという気持ちが揺らいでしまう舞花。

ここで自分が断ったりしたら
凪斗が全部負担して、事件を解決するのだろうか。
強い力を持った凪斗だけに全部任せて。
全部負担させて体でも壊したりしたら…。
そう考えれば、嫌だと思っていた感情が消えていき。
(それはダメよね。)と変わっていった。
凪斗だけに任せるのはダメだ。
自分も自分だけにできることをして
凪斗の負担をあまりかけないようにしよう
凪斗の花嫁として凪斗の支える存在として。
そう心に決めた舞花。

しばしの沈黙の後、舞花は口を開き
「…分かったわ。協力するわ。」
「本当か?」
「ええ。だって、私凪斗の花嫁だしあなたのことを支える存在でもあるもの。花嫁としてできる限りのことをしてあなたの負担を減らしたい。凪斗もその方がいいでしょう?」
そう言えば、凪斗は呆然とした様子で舞花を見つめた。
何かおかしなことを言ったか?と言うような顔をする舞花だが、すぐに凪斗は表情を変え
「…そうか。助かる。」と言って
話の話題を変える。
「明日、ヤエザクラ学園へ捜査しに行く。
被害者のことについて何か情報が手に入れられる可能性があるからな。」
「分かった。」
それから事件の話が終わり、凪斗は運転手に
「車を出せ」と言い、車は動き出した。

動き出し
舞花は窓から景色を眺めており凪斗の方を見ていなかったが、凪斗の耳はうっすら赤くなっていた。
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