メガネを外したその先に
パフェを口へ運びながら先生の様子を伺う。


「怒られない?」

「誰に」

「彼女」


じっと先生の瞳を見つめると、メガネの奥の瞳が若干揺れた。


「また“見栄”張ったの?」

「悪かったな」

「わかりやす」


この前はお酒のせいで判断能力が鈍っていたけれど、冷静になれば先生の嘘を見破ることは容易い。
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