クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。


「こ、この体勢は?」


「んー、よく眠れるように柑菜に癒してもらおうかなって」


身体を横に倒して、頭だけをわたしの太ももの上に乗せてきた。


ギュッと抱きついて、わたしのお腹のあたりに顔を埋めてる。


こ、これわたしはどうしたら?

それに、やっぱり距離感おかしい......!


「身体に力入りすぎね」

「だ、だって深影くんが近いから」


「これから俺ともっとすごいことするのに?」


それって、どういうこと?

ひょこっと顔をあげて、じっとわたしを見てる。


「ちゃんと俺がぜんぶ教えてあげる......甘いことも、きもちいいことも」


「ん......」


深影くんの指が深く唇に押し付けられて、感触を残すようにゆっくり離れて。


その指を深影くんが自分の唇にあてた。

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