宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
眠っていると、何かが体の中で蠢く感覚。

ざわざわと、胸の奥で騒ぐ感覚。

呪眼が魔力を吸い取る、あの感覚とは違う。

呪眼に魔力を吸われるのは、むしろ倦怠感があって睡眠を欲する感じだ。

だがこれは違う。

眠りを邪魔する感覚。

眠っている暇があるなら動け。

力を発散させろ。

暴れさせろ。

…そんな、どこか暴力衝動にも似た感覚。

こんな事はメグと知り合う前には一度もなかった事だ。

…人間が魔術を学ぶ上での副作用のようなものなんだろうか。

「明日メグに訊いてみるか…」

闇の中、一人呟く。

俺は眠れないまま、悶々とした夜を過ごすのだった。


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