天色ガール
第3章
隠された情報
「おはよう。八永ちゃん」
「……おはよ、想乃」
翌朝、家を出るとなぜか想乃がいた。
バイクの側に立つ彼は、爽やかな笑顔であたしにヘルメットを手渡してくる。
「昨日考えたんだけど、これからは朝も送るね」
「送るって……ここから学校まで徒歩5分なんだけど」
さすがに近すぎると躊躇っていたが、「それでも一人は危険だから送らせて?」と引き下がる気配はなく、あたしは渋々メットを受け取る。
かなり速度を落として走っていたにも関わらず、やはり学校まではあっという間だった。
────────…
上履きに履き替えようと靴箱を開けると、小さな紙袋が入っていた。
中から出てきたのは、昨日プリン先輩に奪われたあたしの青色の携帯。
……朝早くに入れたのか?
何にせよ、わざわざコウに頼む必要はなくなったなと携帯をポケットに入れたところで、靴を履き替えた想乃に話しかけられた。
「八永ちゃんに聞きたいことがあって、今日予定がなければ倉庫に来てほしい」
重要な話なのか、少し真面目な表情の彼。
もともと今日は香や太郎と倉庫で遊ぶ約束をしていたから、想乃に行くことを伝えて二階の教室に向かった。