貴方に、届け。

「パパぁ〜！話ってなあに？…って、あれ？なんで三人がいるのー？」
扉を開けた私の目に映ったのは、隣に住む蓮見（はすみ）財閥の御曹司で私の三つ子の幼馴染、蓮見萩（はすみ　はぎ）、楓（かえで）、紅葉（もみじ）だった。
「あぁ、薺。そのなぁ、話ってのは三人が関係しててな。」
げっ。なんか嫌な予感がするんだけど。
「その…彼らのお父さんと相談して決まったんだが三人で同居してくれないか？」
ほらっ！こんな時の嫌な予感ほどよく当たるんだよ。……っていういかそれより！！
「パパ！同居ってどういうこと！？」
「あのな、薺に言っていなかったんだが明日から3ヶ月間アメリカに転勤になったんだ。あっちに新しい支社が出来るらしく新人教育のために行くことになったんだ。」
「なんでパパが行くだけで同居になるの？ママが居るし叔父さん叔母さんも居るじゃん！」
なんでそれで同居になるの…おかしいじゃん！
「」