悪事通報アプリ
そんなこと、ありえない。
頭では理解しているのに、震える指先でそこをタップしていた。
その瞬間出てきたのはスマホ内に登録している人たちの名前だった。
クラスメートに家族、そしてよく行く病院まで。
「この中から選ぶとしても、家族や病院は論外だよね。それに行きつけのお店とかピザ屋とかもない」
花乃がぶつぶつと呟いている。
「とすると、やっぱりクラスメートの中から選ぶしかなさそうだよね」
チラリとこちらへ視線を向けて質問されて、私は喉から空気が漏れていくのを感じた。
うんとも、ううんともとれない響きとなって外に排出される。
「それじゃ、誰にする?」
「誰って……自分で選ぶの?」
「当たり前でしょう? さすがに美羽の名前はないか」
気がつけば花乃が横から画面をスクロールして確認している。
悪事の根源となる本人に押し付けることはできないみたいだ。
それならやめればいい。
頭では理解しているのに、震える指先でそこをタップしていた。
その瞬間出てきたのはスマホ内に登録している人たちの名前だった。
クラスメートに家族、そしてよく行く病院まで。
「この中から選ぶとしても、家族や病院は論外だよね。それに行きつけのお店とかピザ屋とかもない」
花乃がぶつぶつと呟いている。
「とすると、やっぱりクラスメートの中から選ぶしかなさそうだよね」
チラリとこちらへ視線を向けて質問されて、私は喉から空気が漏れていくのを感じた。
うんとも、ううんともとれない響きとなって外に排出される。
「それじゃ、誰にする?」
「誰って……自分で選ぶの?」
「当たり前でしょう? さすがに美羽の名前はないか」
気がつけば花乃が横から画面をスクロールして確認している。
悪事の根源となる本人に押し付けることはできないみたいだ。
それならやめればいい。