悪事通報アプリ
ドッと音がして美羽が落下する。
しばらく唖然とした空気が流れたかと思うと、蒼が「美羽!!」と叫んで駆け寄った。

急に体が軽くなったと思ったら、雄馬が立ち上がり呆然とした表情で自分の拳を見つめていた。

私は上半身を起こしてその様子を見つめた。
美羽の鼻から血が吹き出して顔の下半分を真っ赤に染めている。

その上吹き飛ばされたせいでスカートは捲れあがり、白い太ももが見えている。
だけど美羽は格好のことなんて気にする余裕もなく、自分の鼻を震える手で押さえている。

「美羽、大丈夫? 美羽」
蒼が青ざめた顔で何度も何度も聞いているが、美羽は答えない。

ただ今にも殺してしまいそうな鋭い視線を雄馬へ向けているのだった。
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