悪事通報アプリ
☆☆☆
この日の学校は信じられないくらいに平和だった。
4人は自分たちの関係がこじれ始めたことで頭が一杯のようで、ちょっとした嫌がらせを受けることもなかったのだ。
トイレから戻っても机にラクガキをされていないこと。
お弁当箱をひっくり返されていないこと。
体操着を隠されていないこと。
どれもが奇跡のように感じられていちいち感動してしまう。
「ちょっと夢奈。そんなことで感動してどうするの」
一緒にお弁当を広げている花乃に呆れられてしまったくらいだ。
「だって、なにもないなんて逆に怖いくらいだよ」
「そうだよね。私も気持ちはわかる」
花乃はうんうんと頷いている。
花乃も自分がイジメのターゲットじゃなくなったときにはかなり戸惑ったみたいだ。
毎日行われていたいやがらせがピタリと止まって急に平穏な毎日が訪れる。
なにかあるんじゃないかと勘ぐってしまう。
「でも大丈夫だよ夢奈。私達には強い味方がついてるからこの日常が崩れることなんてないはずだから」
花乃がアプリのことを言っているのだとすぐにわかった。
あのアプリを使っている限り私達は大丈夫。
そんな気になってくる。
「明日も明後日も、その次も、ずっとずっと一緒にお弁当を食べようね」
花乃に言われて私は自然と笑顔になった。
これほど嬉しい約束をしたことなんて、今までないかもしれない。
「うん!」
私は大きく頷いたのだった。
この日の学校は信じられないくらいに平和だった。
4人は自分たちの関係がこじれ始めたことで頭が一杯のようで、ちょっとした嫌がらせを受けることもなかったのだ。
トイレから戻っても机にラクガキをされていないこと。
お弁当箱をひっくり返されていないこと。
体操着を隠されていないこと。
どれもが奇跡のように感じられていちいち感動してしまう。
「ちょっと夢奈。そんなことで感動してどうするの」
一緒にお弁当を広げている花乃に呆れられてしまったくらいだ。
「だって、なにもないなんて逆に怖いくらいだよ」
「そうだよね。私も気持ちはわかる」
花乃はうんうんと頷いている。
花乃も自分がイジメのターゲットじゃなくなったときにはかなり戸惑ったみたいだ。
毎日行われていたいやがらせがピタリと止まって急に平穏な毎日が訪れる。
なにかあるんじゃないかと勘ぐってしまう。
「でも大丈夫だよ夢奈。私達には強い味方がついてるからこの日常が崩れることなんてないはずだから」
花乃がアプリのことを言っているのだとすぐにわかった。
あのアプリを使っている限り私達は大丈夫。
そんな気になってくる。
「明日も明後日も、その次も、ずっとずっと一緒にお弁当を食べようね」
花乃に言われて私は自然と笑顔になった。
これほど嬉しい約束をしたことなんて、今までないかもしれない。
「うん!」
私は大きく頷いたのだった。