春待つ彼のシュガーアプローチ
「規模が大きめの図書館だと、カフェとか食堂が併設されているところもあるよ」


「じゃあ、引っ越す前に住んでた街の市立図書館にもあったのかな」


「カフェが入ってるよ!あそこのお店はホットサンドが特に美味しいの」


「そう言えば、たまに学校帰りに市立図書館を利用してるって前に話してたもんな」


「うん。テスト最終日や半日授業の日とかはランチも兼ねて行ったりすることもあるんだ」


「へぇ、そうなんだ」


氷乃瀬くんは感心した様子で何度か頷いた。


学校に図書館もあることだし、何か用事があるとか、借りたい本があるとかじゃなければ、普通は市立図書館まで足を運んだりしないよね…。


詳しく知っている私の方がむしろ珍しかったりするのかもしれない。


「陽咲、あそこのベンチで座って話さない?」


「そうだね」


大きな芝生広場には色んなところにベンチが設置されていて、読書する人、お喋りを楽しんでいる人、景色を眺めている人など様々。


私たちは空いていた木陰の木製ベンチに腰を下ろした。


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