神殺しのクロノスタシス1
食事の後。
ようやく我に返った私は、醜く食い散らかされたテーブルを見下ろした。
お皿の上には、もう食べ物は残っていなかった。
私が、全部食べ尽くしてしまったからだ。
お皿まで綺麗に舐められて、皿洗いの必要がないほど綺麗になっていた。
なんて卑しいことをしてしまったのだろうと思ったが、叔母さんはそんな私を責めなかった。
「お腹一杯になった?まだ用意させましょうか?」
「…いえ、もう…結構です」
我に返って初めて、私は自分が満腹感に襲われていることに気づいた。
覚えている限り、初めてのような気がした。
そして、満腹感を感じるとすぐに、強烈な疲労と眠気が襲ってきた。
ふらりと倒れそうになる私に、叔母さんが言った。
「部屋に案内するから、少し休むと良いわ」
「…はい…」
返事もそこそこに、私は用意された寝室に連れていかれた。
びっくりするくらい広くて、清潔な部屋だった。
ムシロを敷いただけの、硬い床で寝ていた身に、ふかふかの大きなベッドは、逆に身体が痛くなりそうだった。
まるで、夢みたいだった。
全てが夢のように思えた。
こんなに清潔で、こんなにお腹が一杯で、こんなに柔らかな寝床で寝て。
もしかして私は、走馬灯の中にいるのではないか、と思った。
本当は収容所で死にかけていて、死の間際に、幻覚を見ているだけなのではないか、と。
それなら、それでも良い。
死ぬ前にこんなに幸せな夢を見られるなら、もし目を覚まして絶望することになっても構わない。
そう思いながら、私は目を閉じた。
眠ると、私は夢を見た。
また、同じ夢だった。
ようやく我に返った私は、醜く食い散らかされたテーブルを見下ろした。
お皿の上には、もう食べ物は残っていなかった。
私が、全部食べ尽くしてしまったからだ。
お皿まで綺麗に舐められて、皿洗いの必要がないほど綺麗になっていた。
なんて卑しいことをしてしまったのだろうと思ったが、叔母さんはそんな私を責めなかった。
「お腹一杯になった?まだ用意させましょうか?」
「…いえ、もう…結構です」
我に返って初めて、私は自分が満腹感に襲われていることに気づいた。
覚えている限り、初めてのような気がした。
そして、満腹感を感じるとすぐに、強烈な疲労と眠気が襲ってきた。
ふらりと倒れそうになる私に、叔母さんが言った。
「部屋に案内するから、少し休むと良いわ」
「…はい…」
返事もそこそこに、私は用意された寝室に連れていかれた。
びっくりするくらい広くて、清潔な部屋だった。
ムシロを敷いただけの、硬い床で寝ていた身に、ふかふかの大きなベッドは、逆に身体が痛くなりそうだった。
まるで、夢みたいだった。
全てが夢のように思えた。
こんなに清潔で、こんなにお腹が一杯で、こんなに柔らかな寝床で寝て。
もしかして私は、走馬灯の中にいるのではないか、と思った。
本当は収容所で死にかけていて、死の間際に、幻覚を見ているだけなのではないか、と。
それなら、それでも良い。
死ぬ前にこんなに幸せな夢を見られるなら、もし目を覚まして絶望することになっても構わない。
そう思いながら、私は目を閉じた。
眠ると、私は夢を見た。
また、同じ夢だった。