エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
俺はその旦那にいつもカットしてもらっていて、それでかなりイケてる髪型でいれている。
予約なんてなかなかとれないのだが、そこは親族特権ってやつだ。

「あ、あの…」

不安そうに俺を見上げる由莉愛ちゃん。
今日はさすがに朝会った時に眼鏡を外させた。

メガネなしで外を歩くのすら勇気がいるみたいだが、就活のためだとがんばっているらしい。

「どうなりたい?」

姉はさっそく由莉愛ちゃんに質問する。

彼女はしばらく固まっていた。
けれど、ゆっくり待つ。
そのへんは姉は俺と同じで人を見てその人に合わせられる才能がある。

「えーっと」

「ゆっくり考えてみて。あなたの理想の女性ってどんな感じ?」

「そうですね。清楚な感じがいいです」

「清楚ね。わかった。じゃぁ旦那の手があくまで待っててね」

姉がパタパタと去っていく。
忙しい中時間を作ってくれてる。

感謝だ。
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