君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
「お気持ちは嬉しいですが、私には恋人がいますので」
「嘘ね。断る口実でしょ」
「いいえ、結婚も考えて、真剣にお付き合いしています。ですので、愛美さんのお気持ちにはお応えできかねます」
「……本当に言ってるの……?」
「はい」
離れる愛美。
僕の目を見て、本当だと理解したらしい。
(にしても、藤のやつ遅いな……)
腕時計を見ると、藤が飲み物を買いに行ってから、それなりに時間が立っていた。どうやら、愛美が遠くの自販機に行くように仕組んだようだ。
「どんな方なの」
「はい?」
「お相手の方よ。どんな方で、お仕事は何をされているの」
愛美は俯き、素っ気なくそう聞いてくる。
(答えなければ、もっと面倒になるな)
「心の優しい方です。仕事は、フラワーショップを経営しています」
「ふーん……」
いかにも納得してなさそうな顔をしていたが、それ以上は何も聞いてこなかった。
意外だなと思いつつも、これで諦めてくれることを願った。
それから少しして、ペットボトルの紅茶を手に持った藤が戻ってきた。ペットボトルを受け取った愛美は飲むことはせず、俯いたまま、僕の隣に立つだけだった。
そうこうしているうちに、伊勢谷元総理がVIPルームから出てくる。一緒に出てきた上野は、先ほどより緊張がほぐれたのか、瞬きができるようになっていた。
「嘘ね。断る口実でしょ」
「いいえ、結婚も考えて、真剣にお付き合いしています。ですので、愛美さんのお気持ちにはお応えできかねます」
「……本当に言ってるの……?」
「はい」
離れる愛美。
僕の目を見て、本当だと理解したらしい。
(にしても、藤のやつ遅いな……)
腕時計を見ると、藤が飲み物を買いに行ってから、それなりに時間が立っていた。どうやら、愛美が遠くの自販機に行くように仕組んだようだ。
「どんな方なの」
「はい?」
「お相手の方よ。どんな方で、お仕事は何をされているの」
愛美は俯き、素っ気なくそう聞いてくる。
(答えなければ、もっと面倒になるな)
「心の優しい方です。仕事は、フラワーショップを経営しています」
「ふーん……」
いかにも納得してなさそうな顔をしていたが、それ以上は何も聞いてこなかった。
意外だなと思いつつも、これで諦めてくれることを願った。
それから少しして、ペットボトルの紅茶を手に持った藤が戻ってきた。ペットボトルを受け取った愛美は飲むことはせず、俯いたまま、僕の隣に立つだけだった。
そうこうしているうちに、伊勢谷元総理がVIPルームから出てくる。一緒に出てきた上野は、先ほどより緊張がほぐれたのか、瞬きができるようになっていた。