君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
この後は、同期との飲み会があると言う才川さんと別れ、要くんと二人で家路を歩く。
近道をしようと入った公園には人はまばらで、白く優しい街灯が池の水面を照らしていた。
「今日は楽しかった。才川さんって、すごく気さくで話しやすい人だね」
「昔から、人の心に入り込むのが上手いやつではあったよ。まあ、よく一緒に無茶ばかりさせられたけど」
「無茶って?」
「忘れ物したあいつに付き合って、夜の大学に忍び込んだら、警備員に見つかって追いかけ回されたり」
「何それ楽しそう」
「いや、全然だよ」
そうは言ってるけど、要くんの表情は楽しそうだった。才川さんと話している時もそうだったけど、きっと、才川さんのことが大好きなのだろう。
「要くんに、あんな素敵な友達がいてよかった」
高校生の頃の彼はいつも一人で、友達と楽しそうに話をしていることなんてなかったから、なんだか私も嬉しかった。
「また一緒にご飯行けるといいな」
私は空を見上げ、機嫌良くそう言う。
(次は、警察学校時代の要くんのことを教えてもらいたいな)
「……」
「要くん?」
急に立ち止まる要くん。
不思議に思いながら、私も足を止める。
「花音、それ以上言うのはだめ」
「えっ?」
少しムキになったような要くんの言い方に、私は首を傾げた。
(どうしたんだろう……)
「君が他の男の話をするのが嫌なんだ」
「え……」
(それって、嫉妬……?)
要くんに限って、そんなことあるだろうか。
「こないだも、君が他の男と二人きりでいて、嫌だった」
「こないだ?」
(あっ……もしかして、たく兄のことを言ってるのかな)
「たく兄はただの幼馴染で、そういう人じゃないよ?」
「分かってる。でも嫌なんだ。こんな気持ちになるのは初めてで、自分でもどうしたらいいのか」
「要くん……」
「ごめん、嫌だよね、こんな男」
要くんがそんな風に思っていたなんて、全然分からなかった。
「嫌なんかじゃないよ」
「……ほんと?」
「うん、むしろ嬉しい。だって、それくらい私を好きってことでしょ?」
(嫌になんて、なるわけないのに)
「よかった……」
すると、要くんの腕が腰に回され、強い力で引き寄せられる。
至近距離でじっと見つめられる。
(要くん、頬が少し赤い……酔ってるのかな)
少し冷えた片手で彼の頬の触れる。
「僕のことだけ考えてほしい。僕しか見ないでほしい。君を……僕だけのものにしたい……僕は、君を好きすぎているみたいだ」
夜風に晒されて、アルコールが抜けていくような気がしていた。でも、私の体は火を灯しているかのように熱い。アルコールのせいじゃない、目の前にいる彼が、そうさせている。
「……私だって、同じだだよ」
目を逸らさず、真っ直ぐに見つめ返して言う。
私も彼が大好きだから分かる。この気持ちはきっと、相手を独り占めしたいと思う独占欲だ。
要くんは安堵した様子で微笑むと、そっと私の頬を撫でた。
「行こう」
力は強くないけど、固くしっかりと繋がれた手は、もう絶対に離さないと言われているようだった。
見上げると、満天の星が、私たちを見守ってくれていた。
近道をしようと入った公園には人はまばらで、白く優しい街灯が池の水面を照らしていた。
「今日は楽しかった。才川さんって、すごく気さくで話しやすい人だね」
「昔から、人の心に入り込むのが上手いやつではあったよ。まあ、よく一緒に無茶ばかりさせられたけど」
「無茶って?」
「忘れ物したあいつに付き合って、夜の大学に忍び込んだら、警備員に見つかって追いかけ回されたり」
「何それ楽しそう」
「いや、全然だよ」
そうは言ってるけど、要くんの表情は楽しそうだった。才川さんと話している時もそうだったけど、きっと、才川さんのことが大好きなのだろう。
「要くんに、あんな素敵な友達がいてよかった」
高校生の頃の彼はいつも一人で、友達と楽しそうに話をしていることなんてなかったから、なんだか私も嬉しかった。
「また一緒にご飯行けるといいな」
私は空を見上げ、機嫌良くそう言う。
(次は、警察学校時代の要くんのことを教えてもらいたいな)
「……」
「要くん?」
急に立ち止まる要くん。
不思議に思いながら、私も足を止める。
「花音、それ以上言うのはだめ」
「えっ?」
少しムキになったような要くんの言い方に、私は首を傾げた。
(どうしたんだろう……)
「君が他の男の話をするのが嫌なんだ」
「え……」
(それって、嫉妬……?)
要くんに限って、そんなことあるだろうか。
「こないだも、君が他の男と二人きりでいて、嫌だった」
「こないだ?」
(あっ……もしかして、たく兄のことを言ってるのかな)
「たく兄はただの幼馴染で、そういう人じゃないよ?」
「分かってる。でも嫌なんだ。こんな気持ちになるのは初めてで、自分でもどうしたらいいのか」
「要くん……」
「ごめん、嫌だよね、こんな男」
要くんがそんな風に思っていたなんて、全然分からなかった。
「嫌なんかじゃないよ」
「……ほんと?」
「うん、むしろ嬉しい。だって、それくらい私を好きってことでしょ?」
(嫌になんて、なるわけないのに)
「よかった……」
すると、要くんの腕が腰に回され、強い力で引き寄せられる。
至近距離でじっと見つめられる。
(要くん、頬が少し赤い……酔ってるのかな)
少し冷えた片手で彼の頬の触れる。
「僕のことだけ考えてほしい。僕しか見ないでほしい。君を……僕だけのものにしたい……僕は、君を好きすぎているみたいだ」
夜風に晒されて、アルコールが抜けていくような気がしていた。でも、私の体は火を灯しているかのように熱い。アルコールのせいじゃない、目の前にいる彼が、そうさせている。
「……私だって、同じだだよ」
目を逸らさず、真っ直ぐに見つめ返して言う。
私も彼が大好きだから分かる。この気持ちはきっと、相手を独り占めしたいと思う独占欲だ。
要くんは安堵した様子で微笑むと、そっと私の頬を撫でた。
「行こう」
力は強くないけど、固くしっかりと繋がれた手は、もう絶対に離さないと言われているようだった。
見上げると、満天の星が、私たちを見守ってくれていた。