君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
「くっ……」
体が痛むのか、フードの男は顔を歪ませていた。
(あれ……この人……)
フードから垣間見えたその顔に、見覚えがあった。
「観念しろ、今井祐介」
「え__」
要くんが口にした名前を聞いた瞬間、私は戦慄した。
フードが脱る。
あの頃よりも背が伸び、体つきも顔つきも男らしく変わっていたけど、そこにいたのは、紛れもなく義弟である裕介だった。
(どういうこと……? 裕介が、ストーカー……?)
私は訳が分からず、混乱した。
パトカーのサイレンが聞こえる。
駆けつけた近くの交番の警察官が裕介を取り押さえると、強引に立たせる。
そして、その腕に手錠がかけられた。
「ゆ、裕介……」
連行されそうになる裕介に近づこうとする。
だけど、要くんに腕掴まれ、止められる。
「近づいちゃダメだ。彼は……君を殺しかけた」
「そんな……祐介……本当に、裕介がやったの……?」
「だったらなんだよ」
裕介の狂気に満ちた目に、思わず後ずさる。
「じゃあ……今までの嫌がらせも全て、裕介がやったことなの……?」
「そうだ」
信じられなかった。
「なんで……どうしてそんなことを……!」
「お前がいけないんだろ」
「……え?」
「全部お前のせいだろ。俺から母さんを奪ったくせに、お前はそいつと幸せそうに笑ってやがる……っ……不公平だろ……!!」
怒りをあらわにして叫ぶ裕介。その姿は、母を失って泣き叫び、罵声を浴びせてきた父の姿と重なった。
「いい加減にしろ。自分の弱さを他人のせいにするな。これ以上、彼女を罵倒するなら、僕
がお前を許さない」
パトカーに誘導される裕介。抵抗もせずに大人しくパトカーに乗ると、裕介は警視庁に連行された。
「っ……」
ズッキンと頭が痛み、片手で頭を抑える。
「花音?」
ふらつき、後ろに倒れそうになった私を要くんが受け止めた。
「大丈夫?」
(頭が痛い……めまいもする……それに)
「はっ、はっ、はっ……」
(息が、上手くできない)
「花音? どうしたの?」
異変に気づいた要くんが私の顔を覗き込み、頬に手を添える。
私は胸を押さえ込み、体を折り曲げた。
要くんに寄りかかりながら、崩れ落ちていく。
苦しくて、彼の着ていたシャツを掴む。
「花音しっかり、落ち着いて息をするんだ」
私の手を掴み、要くんは必死に私の呼吸を整えようとするが、酸素はどんどん薄くなっていく。
「っはっはっ……」
グラグラと、視界が歪んだ。
「花音__!!」
叫ぶ彼の声を聞いたのが最後に、私の視界は真っ暗になった。
体が痛むのか、フードの男は顔を歪ませていた。
(あれ……この人……)
フードから垣間見えたその顔に、見覚えがあった。
「観念しろ、今井祐介」
「え__」
要くんが口にした名前を聞いた瞬間、私は戦慄した。
フードが脱る。
あの頃よりも背が伸び、体つきも顔つきも男らしく変わっていたけど、そこにいたのは、紛れもなく義弟である裕介だった。
(どういうこと……? 裕介が、ストーカー……?)
私は訳が分からず、混乱した。
パトカーのサイレンが聞こえる。
駆けつけた近くの交番の警察官が裕介を取り押さえると、強引に立たせる。
そして、その腕に手錠がかけられた。
「ゆ、裕介……」
連行されそうになる裕介に近づこうとする。
だけど、要くんに腕掴まれ、止められる。
「近づいちゃダメだ。彼は……君を殺しかけた」
「そんな……祐介……本当に、裕介がやったの……?」
「だったらなんだよ」
裕介の狂気に満ちた目に、思わず後ずさる。
「じゃあ……今までの嫌がらせも全て、裕介がやったことなの……?」
「そうだ」
信じられなかった。
「なんで……どうしてそんなことを……!」
「お前がいけないんだろ」
「……え?」
「全部お前のせいだろ。俺から母さんを奪ったくせに、お前はそいつと幸せそうに笑ってやがる……っ……不公平だろ……!!」
怒りをあらわにして叫ぶ裕介。その姿は、母を失って泣き叫び、罵声を浴びせてきた父の姿と重なった。
「いい加減にしろ。自分の弱さを他人のせいにするな。これ以上、彼女を罵倒するなら、僕
がお前を許さない」
パトカーに誘導される裕介。抵抗もせずに大人しくパトカーに乗ると、裕介は警視庁に連行された。
「っ……」
ズッキンと頭が痛み、片手で頭を抑える。
「花音?」
ふらつき、後ろに倒れそうになった私を要くんが受け止めた。
「大丈夫?」
(頭が痛い……めまいもする……それに)
「はっ、はっ、はっ……」
(息が、上手くできない)
「花音? どうしたの?」
異変に気づいた要くんが私の顔を覗き込み、頬に手を添える。
私は胸を押さえ込み、体を折り曲げた。
要くんに寄りかかりながら、崩れ落ちていく。
苦しくて、彼の着ていたシャツを掴む。
「花音しっかり、落ち着いて息をするんだ」
私の手を掴み、要くんは必死に私の呼吸を整えようとするが、酸素はどんどん薄くなっていく。
「っはっはっ……」
グラグラと、視界が歪んだ。
「花音__!!」
叫ぶ彼の声を聞いたのが最後に、私の視界は真っ暗になった。