君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
風のような速さで、目の前に黒い人影が現れた。
__ドスンッ……!!
「動くな……!!」
怒りを抱えた、緊迫した声が聞こえる。
「ううっ……」
いつの間にか、フードの男は地面に押さえつけられ、苦痛そうな声を上げていた。
一瞬、何が起こったのか分からなかった。呆然とする頭が冴え、目の前にいる黒い人影の正体が彼だと気づいた。
(要……くん……)
足元には、フードの男が持っていたと思われるナイフが転がっている。どうやら、要くんが瞬きをする速さでフードの男を投げ飛ばし、拘束したようだ。
男を拘束したまま、要くんは胸元から携帯を取り出し電話をかける。
「警視庁警護課第三係係長の郡司です。緑町二丁目でストーカー行為に及んでいた思われる男を確保しました。至急、応援をお願いします」
辺りが騒然とする中、携帯を切った要くんは、フラフラと体を揺らしながら私の前に来た。
「花音……っ」
割れ物に扱うかのように、そっと私の頬に指先で触れる。彼の体温を感じ、ようやく恐怖から解放されたような気がした。
「よかった……無事で、よかった……」
要くんの両腕が、掬い取るように私を抱きしめる。
「君を失うかと思った……っ」
耳元で呟かれたその言葉は酷く弱々しく、額には汗が滲んでいた。
(こんなに必死になって、私のこと探して……)
私は縋り寄るように、その大きな背中に手を回して、抱きしめ返した。
「要くん……要くん……っ怖かった……っ」
涙が溢れ出す。私は子供のように声を上げ泣いた。
「もう大丈夫だよ」
その言葉だけで、全身に安らぎが与えられた。
__ドスンッ……!!
「動くな……!!」
怒りを抱えた、緊迫した声が聞こえる。
「ううっ……」
いつの間にか、フードの男は地面に押さえつけられ、苦痛そうな声を上げていた。
一瞬、何が起こったのか分からなかった。呆然とする頭が冴え、目の前にいる黒い人影の正体が彼だと気づいた。
(要……くん……)
足元には、フードの男が持っていたと思われるナイフが転がっている。どうやら、要くんが瞬きをする速さでフードの男を投げ飛ばし、拘束したようだ。
男を拘束したまま、要くんは胸元から携帯を取り出し電話をかける。
「警視庁警護課第三係係長の郡司です。緑町二丁目でストーカー行為に及んでいた思われる男を確保しました。至急、応援をお願いします」
辺りが騒然とする中、携帯を切った要くんは、フラフラと体を揺らしながら私の前に来た。
「花音……っ」
割れ物に扱うかのように、そっと私の頬に指先で触れる。彼の体温を感じ、ようやく恐怖から解放されたような気がした。
「よかった……無事で、よかった……」
要くんの両腕が、掬い取るように私を抱きしめる。
「君を失うかと思った……っ」
耳元で呟かれたその言葉は酷く弱々しく、額には汗が滲んでいた。
(こんなに必死になって、私のこと探して……)
私は縋り寄るように、その大きな背中に手を回して、抱きしめ返した。
「要くん……要くん……っ怖かった……っ」
涙が溢れ出す。私は子供のように声を上げ泣いた。
「もう大丈夫だよ」
その言葉だけで、全身に安らぎが与えられた。